山陽日日新聞ロゴ 2002年1月25日(金)
尾道で収蔵品展
 志賀や実篤ら
白樺派と深く交友
  バーナード・リーチと仲間たち展
志賀直哉・バーナード・リーチ、武者小路実篤懇談
 「東西文化の掛け橋」と言われた英国人の陶芸家、バーナード・
リーチ(1887〜1979年)と深い親交があった白樺派の同人を紹介する
「バーナード・リーチとその仲間たち展」が久保3丁目、尾道白樺
美術館で開かれている。4月18日まで。
 リーチは香港で生まれ4歳までの幼年期を日本で育った。高村光
太郎と知り合い、1909年に来日し東京・上野に居住。柳宗悦を通し
て児島喜久雄、志賀直哉らに銅版画(エッチング)の技術を指南し
たことから白樺同人との交友が始まった。雑誌『白樺』の装幀画や
記事を書いた。さらに陶芸にも興味をもち中国で修行、1916年に再
来日してからは、柳や志賀、武者小路実篤らが移り住んでいた千葉
県我孫子市に窯を構えて作陶。それぞれが距離を置きながら交友関
係を築き、"和して同ぜず"の『白樺共同体』を形成、長与善郎や岸
田劉生、芥川龍之介などの文人画かが多く訪れ、交友を深めた。
 ウィリアム・ブレイクら西洋の詩人や芸術を伝える一方で、自ら
は仏教や茶道から西洋思想を研究。1920年に帰国、東洋陶磁の特質
にイギリス伝統の作陶技法を織り混ぜて独自の作風を拓いた。白樺
派を語る上で欠かせない人物の1人と言われている。
 リーチが1914年頃作った「花鳥文蓋付壺」や湯飲みセットなどの
陶器作品5点や絵画2点をはじめ、交友のあった同人の絵画や陶器
75点を展示している、いずれも清春白樺美術館と尾道白樺美術館、
吉井画廊の収蔵品。
 入館料は大人800円、市内の小中学生は無料。問い合わせは電
話0848-20-7300番へ。
 写真上は1961年に来日した時、志賀(左)や武者小路らと交友会
のようす。リーチが中央。


        


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