山陽日日新聞ロゴ 2002年1月11日(金)
伯方島
 計画より大きめ6分の1で再建へ
 
 模型でなく『船』伝承を
   大林監督が船大工渡辺さんを訪問
船の図面を前に大林監督
(続報)新年を古里・尾道で過ごしている大林宣彦映画監督とプロ
デューサーの恭子夫人がこのほど、愛媛県伯方島の現役船大工、渡
辺忠一さんを訪ねた。
 1959年3月に進水し、瀬戸内海で渡海船として活躍、のちに尾道
映画『あした』(95年公開)の撮影でスクリーンデビューする木造
船「呼子丸」(当初「大福丸」)を建造した渡辺さん。市民でつく
る「呼子丸再建おのみち委員会」の依頼により、昨秋から復元作業
に取り掛かっているもので、監督とは初対面となった。
 渡辺さんは、保管されていた進水式当当時の写真や資料、記憶を
頼りに、「大福丸」の見取り図を描き始めており、A2判の用紙に
鉛筆で再現された舟形を見て監督は「やっぱり綺麗な船でしたね」
と述懐。木造船の船文化を伝承することが目的とあって、『一番大
きい模型』ではなく、『一番小さい本当の船』を造るべきだ、とア
ドバイス。実物大(19m)の8分の1(2.3m)の当初計画よ
り、一回り大きい6分の1(3.2m)で再建することに決めた。
 渡辺さんの自宅兼作業場は鼻栗瀬戸を目の前にし、『あした』の
撮影が行われた場所でもあり、「ここでクランクアップ撮影し、大
三島の大山祇神社にお礼参りをしました」と懐かしがっていた。


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