2002年1月9日(水)
西国寺
 
招福願って火渡り修行
  新年恒例の燈大護摩法要営む
火の上を歩く
 西久保町、真言宗大本山西国寺の柴燈大護摩初祈とう法要の「火
渡り修業」が8日、境内の不動明王堂前で営まれ、新しい年の家内
安全や無病息災を願う参拝者ら数百人が訪れた。
 元旦から続いた吉祥護摩修行の結願を兼ね、山伏姿の行者が吹き
鳴らすほら貝の音も勇壮に、松木を組んで桧の葉を積み上げた護摩
壇(縦3.5m、横1.2m、高さ1m)に点火。結衆寺の僧侶ら
が般若心経を唱えるなか、燃え盛る護摩壇に信者らが1年間の願い
事を託した札を投げ入れ、火の勢いが無くなるのを待って、湯加持
祈とうを行った。
 燃え落ちた護摩壇を青竹でならし、炎が残る煙道を、素足の麻生
住職が渡り初めを。続いて鉢巻きをしめた壇信徒らが厄除けの札を
握り締めて気合いを込めて、残り火の上を歩いて渡った。
 時折太陽が顔を出すものの寒さは厳しく、強い風のため護摩の白
煙が愛宕山になびいていた。


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