山陽日日新聞ロゴ 2001年9月23日(日)
住吉神社前街区
会議所前の一角だけ今年に入り3軒
 ここだけ空き店舗すぐ埋まる
  頑張る若者達が好い連鎖を生む
海岸通りの「アパンセ」「やまねこ」「ジワット」「参遍来」「らぽると」
 尾道市土堂海岸通りの片隅に、また1軒小さなお店が20日オー
プンした。旧市街地わけても本通り商店街や久保の歓楽街を中心に、
ここ十数年来、空き店舗が増え続け駐車場化される以外で、空き店
舗がすぐに埋まるという例は希少だが、ここ住吉神社前の通称外浜
地区に限っていえば、都市並みの"回転"になっている。そして、こ
れも尾道的に極めて珍しく若者が中心。そこに未来への夢や可能性
を見出している証左でもある。後向きの雇用対策・セーフティネッ
ト論議よりも、前向きに頑張ろうとしているこういう人達を応援す
ることこそが今の時代に最も求められているとの視点で、『住吉神
社前街区』で頑張る若者たちを紹介したい。
 商工会議所ビルの向い南側の豊田ビル内の西北の一角に、9月
20日の日に小さな雑貨屋さん「アパンセ」が開店した。ここは元
福山フジカラー尾道営業所があった場所。
 代表者は「人通りも多く周辺のお店も雰囲気があり、若い子が多
いからこの場所を選びました」という。
 紅茶を中心とした雑貨屋さん。少しでも時間を優雅に過ごしてい
ただくそのお手伝いがしたいという都会志向の店。
 その海側の隣りに、アパンセ出店の誘い水ともなったカフェ「や
まねこ」がオープンしたのが今夏8月8日。ここも生花店が閉店後、
空き店舗になっていた。
 代表者は27歳、海岸通りで古い一軒家を探していて、この場所
に決めたという。古い物の温かさとくつろぎを大事にしたいとのコ
ンセプト。朝11時から夜10時までの営業。飲み物だけでなく料
理も充実していますと胸を張る。
 この2店舗が出店した最大の要因となったのが、このビルの2階
で頑張る「ジワット」の存在。平成7年4月5日以来、6年以上の
営業歴。当街区では1番の先輩格。
 「海岸通り、尾道水道が見える場所しか考えになかった」と代表
者。若者が気軽に立ち寄れて、疲れをいやせる場所になっている。
 この豊田ビルの裏側(北)、中浜通りに入ってすぐのところに
「高原誠吉食堂」が開店したのが今年1月13日。従って、この一
角に今年になって3軒の店が誕生したことになる。
 代表者は27歳。新開が嫌なので、この場所を選んだという。元
居酒屋の空き店舗。
 日頃、食堂にでないオリジナルなものを創りたい。料理を創るこ
とで創意工夫が出来ると立派なコンセプトの持ち主。宣伝はしない。
お客さんの口コミこそが最大の宣伝と、若くして商売の本質をガッ
チリつかんでいる。
 京風の"おばんざい"でもない、おのみちのオリジナルな惣菜が口
に出来る店として、常連さんが増え始めている。
 この4店舗から東へ。ロイヤルホテルと、これまた空き店舗を借
りラーメン戦争に参戦した「尾道壱番館」を挟んで、ラーメンの老
「つたふじ」前に2軒の若者の店がある。
 昨年9月25日、本通りへ移転したカフェ・バグの跡に、タイカ
レー・タイ料理の「参遍来」がオープンした。
 代表者は32歳。海の近くがいいとこの場所を選んだ。タイの屋
台の雰囲気、魚介類を使った料理を、手頃な価格で、いわゆる大衆
食堂の感じで提供している。地元以外にも若者客が徐々に増えてい
る。アパンセ同様に都会によくあるお店。
 この東隣りにピザの店「ラ・ポルト」が開店してこの12月25
日で満5年になろうとしている。
 代表者の國藤さんは、大林映画のエキストラクイーンとして、そ
の道の雑誌・新聞などで広く紹介されている。
 天井の高い建物(古い倉庫)に魅かれてこの場所を選択。もちろ
ん、海に近いのも絶対条件だったという。ライブや壁面を使ったイ
ベントなども開催し、店は軌道に乗ったようだ。
 國藤さんがこの場所を選んだ理由のひとつに、1年前に開店した
ジワットの頑張りがあったからとも話す。
 空き店舗が負の連動を引き起こしている本通り商店街と違って、
この住吉神社前街区にはプラスの連鎖があることがよく分かる。
 この若者の頑張りを応援し、さらにこの輪を大きく広げていくこ
とこそが今の尾道に最も求められているものの1つではなかろうか。
 市民の皆さん、応援してあげて下さい。


転載責任者メモ:観光客も応援してますー(^^)
        夜の食事代が「高くて美味しい店」は今までもありましたが、
        最近手軽なお店が増えて嬉しい限りです。特に私のような
        和食より洋食・エスニックの好きな人間にとっては。
       (国藤さんだけマスコミで有名なので名前を出しました(^^ゞ)

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