山陽日日新聞ロゴ 2001年8月19日(日)
市文学記念室
 寄贈された書物や遺品
  29日が命日の歌人山下陸奥特別展
遺品の杖、帽子、下駄など
 尾道出身で晩年は宮中歌会始の選者でもあった歌人、山下陸奥
(1890〜1967年)の命日が29日であることから、尾道市東土堂町、
市文学記念室で同人の遺品や書物など公開する特別展が開かれてい
る。9月14日まで。
 短歌を通じて、生前の陸奥と親交のあった愛好家らから昨年、相
次いで資料の寄贈があり、それまでほとんど無かった同人に関する
資料が、百数十点に一気に増えた経緯があり、これを一堂に展示し
ているもの。
 主催していた短歌誌「一路」をはじめ同人の記した「短歌の表現
と技巧」など書物14冊と直筆原稿、手紙、写真、色紙などの他、
帽子やステッキ、鎌倉彫の下駄、玄関表札など日常使っていた遺品
31点がある。
 山下陸奥は千光寺通りに生まれ、土堂小学校、広島県第一中学校
を卒業。東京高等商業高校(一橋大学)を中退、1917年住友合資会
社に入社し、愛媛県新居浜工業所に勤務。そこで上司だった歌人、
川田順に出会い、短歌の道へ。退社上京後、「一路」を創刊、横浜
高等女学院講師、現代歌人協会理事などを歴任し、66、67年には宮
中歌会始の選者もつとめた。天寧寺に眠る。


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