山陽日日新聞ロゴ 2001年7月28日(土)
白樺美術館
 多くの来館者が挑戦を
  岡本太郎展の絵画コンテスト
絵画コンテスト参加の高校生
 (続報)久保3丁目、尾道白樺美術館(石田克彦館長)で、夏休
み特別企画『岡本太郎展〜タロウとあそぼう』(山陽日日新聞社な
ど後援)が開かれており、家族連れなど多くの来館者を集めている。
9月9日まで。
 絵画に限らずモニュメント、彫刻、造形、建築、デザインなど幅
広く創作活動し、「芸術は爆発だ!」などの流行語も数多く生んだ
岡本太郎(1911〜1996年)。油彩の大作「挑む」(180×450cm、
1980年)など、鮮やかな色彩の同氏らしい絵画作品をはじめ、FRP
彫刻「めばえ」(高さ165cm、91年) や、ブロンズの「午後の日」、
陶器の「坐ることを拒否する椅子」(63年)など合わせて33点を
展示。
 同館では初めて館南側の中庭を開放、「坐ることを拒否する椅子」
など作品を屋外展示している。
 また来館者参加企画として、「タロウと遊ぼう」と名付けた作品
コンテストを実施。「君もタロウになろう」をテーマに、同館発行
の飼料パンフレットをキャンバスに、各自が自由に絵を描いて、応
募するイベント。会期中、同館窓口で受付ける。「岡本太郎の作品
に触れて、自分の作品制作に挑戦される来館者がとても多いです」
と同美術館。
 市内からは尾道東高校の美術部員や小・中学生らが訪れ、クレヨ
ンや色鉛筆で自由に作品制作に取り組んでいる。提出作品は入れ替
えながら、ラウンジに展示、会期終了後に審査が行われる。
 来月5日午後2時からは、市公会堂別館で記念講演会。岡本太郎
記念館(東京・青山)の岡本敏子館長が「今、なぜ岡本太郎か?」
と題して、素顔を語る。定員250人で無料だが、企画展入場券の
半券が必要で、要予約となる。
 入館料は一般800円、大学高校生700円、市内中学生以下は
無料。
 先週末には100人を超える来館があった。
 [写真上は、自作品を描いた東高校美術部員たち(同館の提供)、
下は初めて展示スペースとして開放された中庭]。


ニュース・メニューへ戻る