山陽日日新聞ロゴ 2001年7月18日(水)
21日水尾町で
 水祭り 夏の夜を涼しく演出
  社会風刺や話題で6舞台を制作
からくり人形の制作
 地元住民の熱意で13年前に復活した久保1丁目、熊野神社の
「水祭り」が21日(土)、水尾町々内会の主催で開催される。尾
道夏祭りの1つとして市民の人気が高く、今年も多くの人出で賑わ
いそう。
 祭りの主役となり、神社内の井戸「水尾井」や町内の小路に面し
て飾られる「水からくり人形」の舞台を、今年は6つ用意。毎年政
治や社会を楽しく風刺、尾道の話題、歴史的出来事などをテーマに
している。▽尾道民話の「蛇が池の龍王さま」▽今春、住民有志に
よる遺産発掘と保存運動が始まった「防士番所跡」▽今年没後50
年の林芙美子▽5月のみなと祭でも披露され、観衆に感動を与えた
愛媛県無形民俗文化財「今治継獅子」▽テレビドラマと現在の社会
情勢から「蒙古襲来」▽今のところ国民の圧倒的支持のある「小泉
政権」の6舞台。
 からくり人形は、1体ずつ全て手作りで、部位ごとに紙粘土や木
彫り、衣装を細工、春先から準備に取り掛かった。中には、電気仕
掛けで動くものもある。
 人形からは勢いよく水が飛ばされ、その給水の仕組みがどう見て
も理解出来ないところが魅力。15日には町内と神社の清掃を済ま
せ、当日は夕方5時から神事、続いて祭りが始まる。名物くずきり、
かき氷、金魚掬い、、ちょうど日程が合うことから、期日限定の尾
道銘菓「ふなやき」などの店も並ぶ。舞台制作も大詰めとなり、町
内は祭り本番に向け、1年で最も熱く賑やかな季節になっている。
(=写真は、制作途中の水からくり人形)


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