山陽日日新聞ロゴ 2001年4月21日(土)
3・24芸予地震で天井など被害
 国の重文吉原家を改修

  母屋の本格的な修理は目途たたず  
吉原家 屋根の被害
 江戸時代初期に建てられ、豪農屋敷として国の重要文化財に指定
されている向島町江奥、吉原家が3月24日芸予地震で天井や壁に
亀裂が入るなど被害がでて、近く改修工事をおこなう。
 震度5の芸予地震で吉原家は玄関天井の竹下地が破損していたの
が更に悪化、また奥座敷天井は小屋梁が破損、天井に大きな穴が開
いており雨もりの心配があり屋根のビニールシートをやりかえる。
また壁の亀裂は至る所にある。
 地震後、財団法人・文化財建造物保存協会が被害状況を調査、飛
島建設が改修費を見積もっている。
 吉原家の所有者、吉原久司氏は「近く見積もりがでてきましが見
学者の方に迷惑をかけてはいけないので損傷の激しい、緊急性のあ
る箇所は修理していきたい。建物全体については国県町の強力を得
て改修していきたい」と語っていた。
 吉原家は平成7年から9年にかけて木造平屋建て納屋を修理。次
の改修は火災で焼け江戸時代前期寛永12年(1635)に再建された
母家の解体修理を文部科学省に要望しているが、まだ目途がたって
いない。母屋改修の事業費は約2億6千万円、国県町の補助金がお
り事業費の9割以上を占める。母屋のほかにも江戸時代安政7年
(1860)に建てられた鎮守社の改築も要望している。
 吉原家は藤原鎌足の末裔、藤原親能といわれ、源頼朝の家臣とし
て各地を転々、室町時代文明年間(1469〜1486)に向島に移り、江
戸時代に帰農、屋敷を構え、代々向島西村の庄屋をつとめてきた。
360年以上前の江戸時代初期に建てられた住宅として価値が非常
に高い。毎週水曜日、予約制で見学者をうけつけている。
[写真は芸予地震で被害があった吉原家]


 

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