山陽日日新聞ロゴ 2001年4月5日(木)
広大教授工学博士三浦正幸氏が講演
 8日、坊士番所の歴史を学ぶ会  
番所跡の旧家
 旧山陽道の要衝の地「番所」の歴史を学んでみませんかと、番所
の歴史を学ぶ会が8日の日曜日、午後1時30分から開かれる。参
加はどなたでもOK、参加費は無料。当日は久保町ふくしむら北側
の番所跡に集合、同所にある岩田氏旧宅を見学のあと、ふくしむら
にある母子支援センター交流室に移動、午後2時30分から講演会が
ある。
 講演は「番所の歴史と存在価値について」と題して広島大学文学
部教授で工学博士(文化財学、日本建史専門)の三浦正幸さんが講
演。このあと意見交換などあり、4時ごろ閉会の予定。この「番所
の歴史を学ぶ会」は高須町番所の阿草さんが呼びかけ人となって開
催となった。これは地域の歴史や文化をよく理解し、誇りと潤いの
ある町づくりに役立てるのが目的。
 阿草さんによると、高須町防士および防士町は明治維新まで芸州
藩と福山藩の藩境として両藩の関所があったところ。このことから
辺り一帯を総称して「番所」と呼んでいる。今でもそのことを示す
石塚が道を挟んで立っている。ただ芸州藩の石塚は道路拡幅工事に
よりやや西側へ移動。また、芸州藩の関所屋敷は元山下家のところ
にあったが、今は跡形も無くなった。しかし、福山藩側の関所跡は
岩田家の母屋として近年まで住まれ現存している。この母屋を先般、
市文化財保護協会と広島大学の三浦教授が調査したところ、当時の
建築物がそのまま残っており、全国的にも珍しく、貴重な文化財だ
ということが判った。しかし、住み人なき家は朽ちるのも早く、所
有者の岩田氏も出費のかかる修理や維持管理に耐えられなくなり、
このままでは近いうちに倒壊する恐れも出てきた。この貴重な番所
跡を新保存してもらう願望をしている。そのためには地元を始め多
くの人に見て知ってもらい、理解と支援をいただく必要もある。そ
の第一歩として今回「番所の歴史を学ぶ会」を計画したとのこと。


 

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