山陽日日新聞ロゴ 2001年3月25日(日)
せいのカメラ店
 「手のひらカメラ」好評
   備後地方初めてHPを開設  
 向島町東富浜、「せいのカメラ店」は大手カメラチェーンは別に
して備後地方で初めてインターネットにホームページを開設、通信
販売をおこない、「手のひらカメラ」のヒット商品をうみだしてい
る。
 業者に頼らず、手作りのホームページを立ち上げたのは清野さん
の長男、浩也さん。5年前、サラリーマン生活をやめ帰郷、現在尾
道青年会議所「心の教育」推進委員会委員長を務めている。
 ホームページで通信販売、目玉商品が遊び感覚の「手のひらカメ
ラ」。もう既に製造中止になっているライカ、ローライ、ニコンな
ど6種類のかって一世を風靡した名だたるカメラの3分の1のミニ
チュアを販売。本物は40万〜50万円するのが2万〜3万円台、
例えば2眼レフローライフレックスは3万8千円。県内はもとより
東京、京都、大阪、宮城県岩沼t全国各地のマニアから注文が舞い
込み、昨年の暮れホームページを立ち上げ以後、月に3台から5台
の売れ行きで好評。「アメリカからも注文が来ましたがパテント契
約などネックで販売できませんでした」と話していた。
 マニアなら喉から手がでるほど欲しいニコンFAゴールドモデル、
ミノルタCLEゴールドなど新古品の販売、店の信用を高めるため
店構えと店内360度を写したPRページもホームページに組み込
んでいる。
 「大学は生物学科に学びましたが、もともとコンピュータを操作
するのが大好きでした」(浩也さん)。今後の展開はデジカメでプ
リントした写真を普通のカメラで撮ったように鮮明な画像にして送
り返すシステムを作ることや、人物が写っている背景を変えたり人
物も帽子を被せたり画像処理、それにホームページソフトの受注に
乗り出したいと言う。
 せいのカメラ店の営業時間は朝7時20分から夜8時30分と半
日以上店を開け、商店街の朝10時から夜6〜7時に比べ断トツの
差。「お客さんが朝会社に行く前にフィルムを出し、夜家に帰る途
中、撮りに寄れるような営業時間にしています」(浩也さん)と顧
客サービスに努めている。
 [写真は自分で立ち上げたホームページを検索する清野浩也さん]

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