山陽日日新聞ロゴ 2001年2月15日(木)
 無病息災祈りとんど祭
向島兼吉のとんど
 家内安全、無病息災を祈って向島町、兼吉大組は10日、「神明祭」
をおこない、ジャンボとんどを引いてまわった。
 12mの大とんどに藁にシダ、みかん、今年の干支の巳など飾り、
見応えのあるジャンボとんどを作った。
 亀森八幡神社境内で代議士、町長ら来賓を招き、神事を執り行っ
た後、とんどにころをつけ、そろいの法被を着た子供や大人約130
人がロープを引っ張り、出発。先導の車で鉦や太鼓、口説きを唱え
ながら、名郷丸から尾道渡船、入り川沿いに黒瀬建設まで南進し亀
森神社までの約3kmの道程を引いてまわり、沿道には伝統行事を見
ようと沢山の人が出ていた。
 このあと、とんどに火がつけられ、正月用の松飾り、書き初めな
どを燃やし、今年1年の無病息災を祈っていた。
 町の民俗文化財に指定されているこのとんどは江戸時代元禄年間、
亀森八幡神社宮司、吉原善太夫義武が京都に上り、帰向後、京都風
トンドを再興したと伝えられている。
 昭和30年代はじめ頃まで兼吉、富浜、川尻など8基のとんどが
勢揃い。とんどととんどをぶつけ合う、喧嘩とんどで有名だった。

転載責任者メモ:尾道の新聞を読むようになるまで、とんどは引き回す物だとは
        知りませんでした。大抵燃えている映像しかないですから。。
        ここは珍しく旧暦でやっているのでしょうね。

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