山陽日日新聞ロゴ 2001年2月4日(日)
来月1日オープン
 駅前緑地帯の空き店舗入居決まる
 4軒目は
『尾道コロッケの店』
  親水性、500円玉グルメの"拠点"に
尾道コロッケの店(仮称)の予定地
 「清水食堂」などが入居している尾道駅前海岸の港湾緑地帯の
"四軒長屋"の残り1店舗に、何んの店が何時入居するのか? 気に
なるスペースになっていたが、年度末が迫ったこのほど、入店者が
決まった。500円玉グルメの町に相応しい、その名も「尾道コロ
ッケの店」(仮称)。公共用地内の「便益施設」として、使用する
業者の"頑張り"が期待されている。
 担当の尾道市港湾事務局によると、昨夏7月1日から、海岸商マ
ーケットの残留希望者3軒(皆越茶園、清水食堂、植田商店)が、
港湾緑地帯の東側に近い四軒長屋に移転し開店。東端の1軒が空き
店舗となっていた。
 本紙報道後、直ちに3,4軒の問合せ利用申し込みがあるなど、
残り1店舗の利用については市民的な感心が高かった。
 同事務所では、施設の性格上「尾道駅前の整備された港湾緑地内
の便宜施設という好立地条件が生かされる業種として、半公共的機
関である尾道飲食組合、尾道観光協会、尾道観光土産品協会に対し、
市として利用を打診」していた。
 利用形態、採算性の問題などでいずれも応諾の回答がなく、従っ
て次善の策として一般から申し出があった中から、内部協議の結果、
新浜1丁目「尾道コロッケの店」(仮称)を4軒目の入店者に決定
した。
 1区画15平方m。家賃は4軒とも同じ。3月1日に開店予定。
 1口コロッケをメインに、ソフトクリーム、清涼飲料水などの販
売を予定している。
 既存の3店舗は、元々からあの土地で商売をしていた業者。今回、
出店の店は新規参入で、同場所・同施設がどれだけ商売になるか、
逆に利用者に喜ばれるか、が問われることになる重要な役割を担う
店(本人の意思とは別に)になってくる。
 尾道市内観光の特性として▽(1)町全体の親水性▽(2)回遊性
(散策)▽(3)500円玉(ワンコイン)グルメの食べ歩き▽(4)
坂道や路地▽(5)観光資源と生活空間の一体性(生活の匂い)など
がある。
 それらの中で、人との出会い(親切)、昔なつかしいものとの出
会い、尾道らしさとの出会いなどが折り重なって、「初めてきたの
に、何故か懐かしい町、また来てみたい町」のリピーターづくりが
「観光立市」のいわば条件づくり(整備)といってよい。
 以上、述べた視点で、今回の新店舗は僅か1軒とはいえ、頑張り
次第ではスポットライトを浴びる大きな可能性を秘めた店というこ
とができる。

転載責任者メモ:詳しく書かれているのでお分かりと思いますが、
        たかが一軒のコロッケ屋さんの開店、ではない意味が
        あるのですね。以前、雁木の上に長屋があって商売を
        していた場所。戦後を引きずったそれの撤去後の新たな
        動きに注目している尾道の方は多いのでしょう。
        観光客から見れば、単純に「そのコロッケ美味しいのかな」
        に興味がありますけど(笑)。次回行ったら要チェック。

        それにしても店の裏側から撮った写真なので店らしくない
        ですねぇ(^^;。これは海を背にして千光寺山を向いて撮った
        写真です。表には「のれん」や「のぼり」があって店っぽい
        です。


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