山陽日日新聞ロゴ 2001年1月1日(月)
今世紀も残したい尾道の風景 2
住吉神社脇の雁木
  ▲町がきれいになるとは?
 海岸で市民が憩い合う風景。以前は夏の夕暮れに、雁木を降りて海
水に戯れるという親子の姿も見られたが、護岸工事が進んだ今、海と
人の関係がますます希薄になってしまった。静かに寄せる波を、せい
ぜい高い防波堤の上から見下ろす程度に。「町がきれいになる」とは
どういうことなのか?
           天寧寺近くの階段と猫
        路地裏や坂道で出会うのら猫 ▲
 尾道には猫が多い。商店街から入った路地、海岸端、坂道、どこに
でもいる。餌となる魚が豊富で、住んでいる人も可愛がるから人を恐
れず、野良でものんびり生きていけるらしい。坂道を登っていると、
どこからともなく猫が出てきて、足下でジャレつくこともしばしば。
 千光寺山南斜面のグランドデザインはどのように示されるのか。数
十年来、尾道の首長が手を付けなかった懸案事項に、亀田市長が挑む。
御調の旧 市村郵便局
 ▲ 御調町に残る大正ロマン
 かつては、国鉄尾道駅から出る「尾道鉄道」の終点だった御調郡御
調町市。ここの商店街に、現在の御調郵便局の前身『市村郵便局』の
局舎が、往事のまま残っている。表玄関は石積みの構えで洋風、奥は
局長宅を兼ねていた大きな切妻屋根の和風。1955(昭和30)年、7ヶ
村が合併して御調町が誕生したが、この頃まで使われていたという。
住友銀行尾道支店として、大正時代に建てられた銀行浜(久保1丁目)
の『元海運支局』のデザインに通じるものがある。右から石村郵便局
と刻まれた石の看板が掛けられ、今でも当時をしのばせている。
        甍の家並み
         ▲ 甍(いらか)の家並み
 尾道の坂道で唯一、名前が付いている西久保町の「れんが坂」を登
りきると、福善寺墓地の向こうに長江一帯の「甍の家並み」が一気に
目前に広がる。千光寺山の東斜面が一望でき、ここからの眺めは「散
策百選」にも入っている。まだまだ本瓦の屋根が多く残るが、ビル形
式の建物も目に付くようになっている。

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