山陽日日新聞ロゴ 2000年12月28日(木)
行友李風の遺品
 新国劇代表作 『国定忠治』の原稿も
  大阪の慶徳会 直筆資料など91点を追加寄贈
慶徳会理事長と尾道市文化財保護委員と直筆資料
 (続報)劇作家の行友李風(1877年〜1959年)が残した資料を今春、
出身地の尾道市に寄贈、今月13日の命日に合わせて理事長らが初来
尾した大阪府茨木市、社会福祉法人慶徳会から第2陣となる資料がこ
のほど、尾道市に届けられた。
 第1陣では新国劇の代表作『月形半平太』の直筆脚本、未発表原稿、
舞台スケッチなど、関係資料150点が寄せられている。慶徳会では
李風の夫人、静江さん(1967年他界)から預けられた資料を、箱詰め
にして倉庫で大切に保管、しかし長年ゆえに一度にまとめることが出
来ず、追加資料の寄贈となったもの。
 今回の目玉は『月形半平太』とならんで沢田正二郎主演の新国劇の
代表作、『国定忠治』(大正8年初公開)の2幕、3幕の直筆脚本が
含まれており、全部で91点になる。本人専用の原稿用紙に万年筆で
書かれており、他にも新国劇で企画、上演されたと思われる『狸』
『維新の山内容堂』『幕府歩兵隊』『五月雨草子』『秩父の金時』
『淡雪草子』『天王寺の搭』の7作品の直筆原稿11冊がある。
 舞台設定のスケッチブック、脚本草稿のメモ用紙、新聞切り抜き、
京マチ子や上田吉二郎ら出演者のプロマイド写真、川柳作家・岸本水
府からの葉書、封筒の書簡類など、李風の作家人生を紐解くうえで貴
重な資料が含まれている。
 現在、東土堂町の市文学記念室で開いている「行友李風特別展」は、
今回の追加資料を入れ替え展示して、来年2月25日まで延長するこ
とにした。(写真上は13日、文学記念室で尾道市文化財保護委員と
懇談する慶徳会の西田理事長ら。下は今回寄贈された直筆資料の一部)

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