山陽日日新聞ロゴ 2000年12月21日(木)
車の乗り入れも
 バリアフリー見晴らし台
  変化に富む夕日の名所として
向島 高見山見晴らし台
 瀬戸の小島を眼下におさめて遠く四国連峰が望める景勝地として知
られる向島町の観光シンボル、国立公園高見山の展望台が改修され、
車椅子の障害者やお年寄りも気軽に眺望を楽しめるバリアフリーの見
晴らし台を整備。特に夕日が美しく名所としてPRしていく。
 標高283m、高見山山頂の展望台改修工事は布刈瀬戸、遠くはひ
うち灘を望む南側展望台の2階の塗装、化粧直し、案内板を更新。40
年前に建てた展望台はこれで3回目の改修となった。メインはかつて
東洋一を誇った吊り橋因島大橋、三原の筆影山を見渡す西側に障害者
やお年寄りが車椅子で容易に出入りできる見晴らし台を再整備。以前
は段差があり、丸太組みだったのをフラットにして、休憩用に椅子と
机を3組設置。木製バリアフリーの見晴らし台の面積は以前の5倍の
約150平方メートルと広々としたスペース。太陽光を利用したソー
ラー発電2基を設け、夜間照明にあてる。見晴らし台に面し80平方
メートルの芝生広場を設け桜2本を植樹。
 これら展望台、見晴らし台の改修に伴い山頂まで一般車をふくめ車
の乗り入れを許可、山頂に障害者、高齢者優先の駐車場1台を用意し
た。
 〜中略〜(事業費・業者名など)
 供用開始した20日、町内の障害者施設の4人が寒風吹くなかバリ
アフリーの見晴らし台を訪れ、360度パノラマ景色を堪能していた。
高校2年生の時、交通事故で足が不自由になり車椅子で生活している
男性(39)は「千光寺公園は段差があり、車椅子では入れません。こ
こは頂上まで車ではいれ、バリアフリーで自由に景色が楽しめます。
良い施設を作ってくれました」と喜んでいた。
 標高300m近い山から見る夕日は格別で夕暮れになるとアベック
や歩け歩けの人達が人知れず高見山に登っている。「夕日は因島の山
の端、三原の筆影山、尾道の鳴滝山と四季折々、沈む場所も違い、夕
焼けの美しさも微妙に変化。その模様を1年間追跡、写真に撮り、夕
日の案内板を作り、名所として全国に発信していきたい」(多田産業
経済課長)と高見山を夕日で売り出していく戦略を立てていた。
 高見山の年間観光客はしまなみ海道が開通した昨年15万4千人。
ピークは昭和45年で倍の30万人、リフトが稼働、特に春の花見、
正月の日の出は足の踏み場もない程、人出でにぎわっていた。40年
代を契機に観光客はじり貧、近年は年間10〜15万人で推移。南側
斜面に瀬戸のうたみち、北側斜面に山歩・山吹遊道と散策コースを整
備、それに今回、展望台を改修、観光客の増加に期待を寄せている。
[写真は再整備された高見山バリアフリーの見晴らし台で景色を堪能
する車椅子の障害者ら]

転載責任者メモ:何度も訪れたことがありますが、交通の便が悪いので車か
        レンタルバイクでした。時間が有れば洋らんセンターあたり
        から歩くのもハイキングコースとして良いかも知れませんが
        時間はかかりますから、ハイキングが目的の人向けでしょう。

        同じ山頂にホテル寅福があり、レストランで一休みも出来
        ます。ここからの景色も素晴らしい。
        タクシーで登るなら尾道渡船で向島に渡ってからが便利。
        尾道渡船向島桟橋の横にタクシー会社があります。展望台
        を見るだけならタクシーに駐車場で待っていてもらう、また
        は時刻を指定して迎えに来てもらう、またはホテル寅福で
        飲食しして、ホテルから電話して来てもらう、など方法が
        考えられますね。
        素朴な疑問ですが、展望台は駐車も含めて無料で管理人が
        数を数えている様子もないけれど、どうやって15万人と
        いう数字が出ているのでしょうねぇ?本文中にも「人知れず」
        って書いてあるけれど(笑)

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