山陽日日新聞ロゴ 2000年12月6日(水)
21世紀初めの年
 尾道らしさない印象に
   小林和作特集で観光カレンダー
2001尾道観光カレンダー
 尾道市商工観光課が作る2001年の『尾道観光カレンダー』が出来上が
り、販売を始めた。これまでの"観光絵はがき的"な写真ではなく、今年
は尾道市名誉市民・小林和作画伯の絵画作品を使って制作した。一般的
にいう観光カレンダーのイメージを脱却してはいるが、尾道を描いた作
品が1つも登場しておらず、尾道らしい印象がないだけに、21世紀は
じめの「尾道カレンダー」に対して、はたして購入者の反応はいかがだ
ろうか。
 「小林和作」作品集と名付けられたカレンダーは、横36.5cm、縦
52.5cm、2か月ごとに季節に合った油彩作品を紹介している。1・2月
「木曽御岳山」(山口県所蔵)▽3・4月「早春の山」(尾道市立美術
館所蔵)▽5・6月「山湖」(山口県立美術館所蔵)▽7・8月「秋山」
(尾道市立美術館)▽9・10月「妙高山中の秋」(ホテルサンルート
尾道所蔵)▽11・12月「秋晴」(山口県立美術館所蔵)。
 観光カレンダーはこれまで、市主催の「観光写真コンテスト」や「絵
のまち四季展」の入賞作品などから選んで制作してきたが、「(代表的
な風景は)もうほとんど紹介したので、今年は趣向を変えることにした」
と商工観光課。絵の町、芸術文化の町尾道を発信する目的と亀田市長の
発案で、和作特集に決まったもの。
 1部450円で販売。5000部を制作しているが、うち4500部は企業や
個人から既に注文済みという。残り500部をロープウエイ駅下やしま
なみ交流館の観光案内所で販売している。
 今年2000年のカレンダーでは、既に現物が完成しているにも関わらず、
駅前再開発の"完成模型図"が1・2月のページに掲載され、購入者や毎
年楽しみにしているという出身者から疑問の声が上がった経緯がある。
 今年はどうなのか?。和作を顕彰し、絵の町をPRしたいという気持
ちは分からないではないが、尾道と結び付く作品が1点もないことは残
念といえる。現在尾道を舞台にした写生大会は、1年を通じてかなりの
数が実施されており、来世紀のスタートにあたって、今生きている子ど
もたちの作品を紹介してみるのも1つだったのではないか。「子ども版
四季展」がスタートすれば、状況は変わってくるはずだが。

転載責任者メモ:私は1年間小林和作画伯の絵を飾れるのが嬉しいので客観的な評価
        (観光客としての)が難しいのですが、最終的には売れ残りの数で
        評価するしかないのかもしれません。尾道を題材にした写真や絵画は
        これからも生まれ続けるでしょうから、観光課の言う「種切れ」という
        感じのコメントには同意できませんね。

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