山陽日日新聞ロゴ 2000年11月26日(日)
わけぎの収穫、ピーク
 高品質の小袋包装も出荷
岩子島のわけぎ畑
 鍋物がこいしい季節になり、日本一の生産量と品質を誇る向島町特
産、わけぎの出荷が最盛期を迎え、農家の人達は鮮やかに育った緑色
のわけぎの取り入れに追われている。
 岩子島、沖本さん方では30アールの畑で50センチ程に成長した
わけぎを丁寧に抜き取り、150グラムずつに束ね、20束ごとに
ケースに詰め集荷場に運んでいる。「今年は秋口、雨が多く高温で多
少、軟弱になりましたが、その後は順調に育っています」(沖本さん)
 JA向島町では1日3000ケース(1ケース3キログラム)を京阪神
を中心に名古屋、九州に出荷。卸値で1キログラム当たり300円、
高品質で付加価値の高い小袋包装は600円前後で取り引きされてい
る。
 同町では約150戸が45ヘクタールでわけぎを栽培、昨年は1360
トンの収穫量で売り上げ高は6億円。1キログラム当たり440円。
今年は生産量は1200トン、うち小袋包装が130トン、売上高は6億
5000万円を見込んでいる。
 わけぎは明治初年、向島町津部田で植えられたのがはじまり。独特
の芳香と風味は冬の野菜として関西以西の人たちに好まれ、ぬた、汁
の具、フグ料理など薬味や鍋物に重宝がられている。

        

転載責任者メモ:津部田が初めてとは知らなかったなぁ・・

ニュース・メニューへ戻る