山陽日日新聞ロゴ 2000年7月27日(木)
 江奥植条の「地蔵踊り」
  勇壮な太鼓両面打ちで500人が踊る
やぐらのまわりで踊る ゆかた姿の人々
 向島町江奥、植条地区の「地蔵踊り」が25日夜、吉原ソーイング
のアーモンド広場で開かれ、老若男女約500人でにぎわった。
 かがり火を焚き、炎で会場を演出。揃いの法被を着て、見よう見ま
ねの幼稚園児から70代のお年寄りまで2つ拍子「お夏清十郎」、4
つ拍子「鈴木主水橋本屋白糸」など太鼓のお囃子にのり、名調子の口
説きで踊りの輪は2重3重に広がり、芸達者は絶妙な足捌きを披露。
 櫓の上では2人で1つの太鼓をたたく両面打ち、息のあったお囃子
が繰り広げられていた。
 江奥、神宮寺の流れをくむ植条地区、引地地蔵の「地蔵踊り」。江
戸時代前期、寛文9年(1669)、地蔵堂が建てられたのに伴い、地蔵踊
りが始められ、地蔵堂から神宮寺までの道筋は信仰通りと呼ばれてい
た。引地地蔵の踊りは生きとし生きるものを救済、死者の霊を慰める
地域の行事として終戦後の一時期を除き、今日まで継承されている。
 地域菩薩信仰は平安時代、貴族の間で盛んとなり、鎌倉時代、阿弥
陀浄土と結び付き、村落の辻にお堂が建てられるようになった。
 「本格的に復活して7年目。年々参加者も増え、盛り上がっていま
す」(地区主催者)と話していた。

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