山陽日日新聞ロゴ 2000年7月2日(日)
因島〜尾道の"生活の足"守られる
 快速船へバトンタッチ 瀬戸田運航が新たに重井東に寄港
尾道〜瀬戸田快速船と、フェリー最後の出港
 因島市の重井東港と尾道市の新浜港を結んでいた因島市州江町、三光
汽船(香川一紀社長)の旅客フェリーが30日で航路廃止した。しまな
み海道の開通で利用が落ち込んだためだが、1日からは尾道−瀬戸田間
を走らせる尾道市西御所町、瀬戸田運航(泉清保社長)の快速船にバト
ンタッチ、新たに重井東港に寄港することで、生活航路の足を確保する
ことになった。
 新浜−重井フェリーは1984年7月1日に開設。朝7時から夕方7時すぎ
まで、ほぼ30分ごとに1日12往復運航していた。因島の北部から尾
道新浜の尾道総合病院など医療機関への通院、尾道商業高校への通学、
三原方向への通勤などに主に利用されてきた。
 昨年5月のしまなみ海道開通で利用が大きく減少、ちょうど16年で
ピリオドをうった。フェリーの廃止が決まって、尾道市や因島市などが
瀬戸田運航に重井東への寄港を要望、中国海運局の許可も時刻変更など
をクリアして、30日に無事おり、うまくバトンタッチされた。
 新しく重井東港にも寄港することになった快速船「ニューみしま」
(定員54人)は1日8往復、瀬戸田と尾道を結ぶ生活航路として、や
はり通院と通学、通勤の足となっている。重井東と尾道新浜間(駅前も
同じ)の料金は、これまでのフェリーと同じ370円とあって利用者を
喜ばせている。
 最後になったフェリーには、尾商の生徒が5人と自家用車6台、仕事
帰りの会社員らを乗せて、定刻の夕方7時5分、長く大きな汽笛を2回
鳴らして出港していった。
 尾道市ではフェリーの廃止で待機所などが空くことから、桟橋近くに
ある月極めの駐車場(1ヶ月5500円)の台数枠を現在の53から5つほ
ど増やす見込み。付近住民や総合病院の勤務者が利用、1年近くのキャ
ンセル待ちがあり、解消できるとみている。


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