山陽日日新聞ロゴ 2000年5月9日(火)
 除虫菊ディ  白じゅうたんの丘完成
  金鳥の創業者 英一郎氏奉る神社70年大祭
千光寺山斜面の除虫菊畑
 蚊取り線香や殺虫剤の原料として瀬戸内海で明治から昭和にかけて
栽培され、産業振興をはたしてきた除虫菊。8日、尾道市で千光寺公園
市立美術館南斜面除虫菊畑改修工事の完成披露、引き続き向島町、亀森
八幡神社で除虫菊神社創建70年大祭が行われた。
 千光寺公園の除虫菊畑は昭和56年、大日本除虫菊(金鳥)が3アー
ルに除虫菊を栽培、白いじゅうたんと形容され、市民や観光客の目を
楽しませてきた。土地の傾斜がきつく、土の流出を防ぐため大日本除虫
菊が650万円を市に寄付。土壌改良と共に3段畑に造成、この3月に
完成した。
 市立美術館エントランスホールで開かれた完成披露セレモニーでは
大日本除虫菊の上山直英社長が寄付目録を贈呈、亀田市長から感謝状が
送られた。上山社長は創業者の故上山英一郎氏が尾道市に立ち寄った
思い出話を亀田市長は大日本除虫菊尾道支店があった当時を回想、挨拶
した。セレモニーには千光寺公園で除虫菊の栽培に携わっている因島市
の花除虫菊保存会の会長ら50人が参加。このあとカラー写真であしら
った案内看板を除幕。除虫菊畑を「白いじゅうたんの丘」と名付けた。
上段の除虫菊は3分から4分咲き、関係者は初夏の陽光を浴びながら
観賞していた。
 亀森八幡神社では昭和5年に上山英一郎氏をまつった除虫菊神社の
創建70年大祭が執り行われた。
 大日本除虫菊の上山社長、杉原町長、県除虫菊共同組合長の孫、安保
清和氏、森重美術館長20人が出席。満開の除虫菊、鯛やしいたけなどの
海、山の幸が供えられ、故英一郎氏の遺影、護身刀、鏡が安置された除
虫菊神社が開扉され、故英一郎氏の偉業をしのび、金鳥の隆盛を祈り祝
詞をあげ、出席者が次々に玉串をささげた。
 大祭にあたり、神楽を奉納。広島県無形文化財の御調神楽が「清めの
舞」、「猿田彦の舞」、「大国主・恵比寿舞」を上演した。


  転載責任者メモ:尾道を訪れた旅人なら誰もが登るであろう千光寺山。市立美術館の下の
          斜面に、こういう謂われのある花畑があるというお話でした。

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