山陽日日新聞ロゴ 1998年7月28日(火)
 町内主婦ら協力「少しでも快適に」
  御調・民家でロケ本格化
ロケ現場で地元の人らが昼食を準備
 25日に尾道、御調でロケーションが始まっている大林宣彦監督の映
画『あの、夏の日』。2日目の26日は西土堂町の坂道や土堂1丁目の
小路、商店街などで予定されていたが、明けきらない梅雨空のため撮影
を中止した。
 午前7時、監督はじめメインスタッフにより天候の打ち合わせを行い
判断、当日、出番を予定していたエキストラなどに延期を連絡するなど、
担当スタッフは対応に追われていた。
 27日もすっきりしない曇り空が続いたため、前日の予定をさらに先
送りして、御調町綾目の民家に場所を変えてロケした。
 午前9時前、前々日の教育長につづき若林・御調町長がロケ現場を訪
問、監督に挨拶し御調ロケ実現に対して礼を述べていた。
 この日も見学者が相次ぐ中、「御調ロケをスムーズに、少しでも快適
にしてもらおう」と町内から主婦7人が"てごう"に訪れ、70人分の昼食
に特製豚汁の準備をするなど、徐々にロケ現場の雰囲気に慣れていた。
 セミが鳴く中、監督の「よーいスタート!」の元気な声とカチンコの
音が夕方まで響いていた。


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