山陽日日新聞ロゴ 1998年7月26日(日)
 映画ロケ御調で大歓迎
   梅雨明けまだか? 『あの、夏の日』スタート
御調町綾目の旧家  監督のもと演技する小林さんと厚木君
 大林宣彦監督作品『あの、夏の日』のロケーションが横浜に続いて25日、
尾道で始まった。
 初日午前のロケ地は御調町綾目の民家。朝早くから撮影に向けスタッフ
が準備を行い、8時半、まずは大林監督らメインスタッフが現場に到着。
宮迫・御調町教育長をはじめ地元の人が拍手で出迎え、町職員が花束を手
渡し激励した。
 主演の小林桂樹さんら出演者が到着する前に大林監督は、「映画の仕事
は久しぶりとおっしゃっている小林さんに、丁寧でいい仕事をしていると
いう現場の雰囲気を味わわせてあげましょう」とスタッフに向け語りかけ
ていた。
 築90年を経ている民家。日本庭園を前にした部屋が、小林さん扮する
大井賢司郎の家・書院の間として使われ、その孫である由太(厚木拓郎君)
が訪ねてくるシーンが予定されていたが、曇り空のためこの場面は、リハ
ーサルのみとなった。
 この民家は持ち主夫妻が30年ほど前まで住んでいた立派な屋敷で、現
在も屋敷内の縫製工場を営んでいることからたえず管理をしてきた。ロケ
ハンで大林監督の目にとまり、撮影場所として選ばれた。
 「まさか、この家が映画のロケで使われるなんて、初めは驚きましたが、
やはり嬉しいですね。先祖に感謝し、毎日雨戸を開け、風を入れて手入れ
してきたお陰です」と持ち主は語り、スタッフ、出演者への心配りに忙し
く動き回っていた。
 ロケが始まったとあって、普段は静かな山間の里が俄かに活気づいてき
た。
 午後からは、倉庫内に作られたセット、マドンナ「ミカリ」の部屋で勝
野雅奈恵さんが出演してロケが行われた。
 監督は「早く梅雨が上がらないといけないね」と曇り空と睨めっこする
姿が見られた。


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