山陽日日新聞ロゴ 1998年7月24日(金)
力仕事やエキストラ 
「大林映画共に作ろう!!」
 "てごう"する会 120人でスタート
尾道大林映画をてごうする会 総会
(続報)新尾道三部作・三作目『あの、夏の日』の25日からの尾道ロケ
をはじめ大林宣彦監督の活動を市民で支援していこうという「尾道大林映
画を"てごう"する会」の設立総会が22日夜、久保共同福祉施設であり、
事前申し込みした人に加えて飛び入りした人、合わせて85人が出席。大
林映画のファンや帰省中の学生、年輩の人も多く集まった。
 事務局になっている尾道市商工観光課には現在、市内を中心に120人
近い人からの申し込みがあり、遠くは京都のファンクラブ、広島市などか
らも参加。今回は御調町内での撮影もあるとあって、同町からも20人ほ
どが出席。これまでになかった尾道・御調の文化交流の芽生えとなり、そ
れだけでも大きな成果といえそう。
 会への参加よびかけをした亀田市長が「昨年、北海道芦別市の映画学校
を訪れて、大林監督を大歓迎する市民の姿を見て驚いた。これに比べて尾
道は何もしていなくて、どうしようもないな、と思った。これまで、数多
く尾道でロケをして頂いており、全国どこへ行っても尾道は大変な知名度、
『いい町だ』と言ってもらえる。やはりこれは監督のお陰であって、何か
手伝いをしたいと思った」とあいさつ。
 飯田康之・制作担当スタッフが映画の出来るまでを簡単に説明。「尾道
は映画をつくれる土壌の町で、20世紀の良き日本の町の代表として尾道
が舞台になる。今回は木や草の緑が美しく画面に表現されると思う。尾道
文化の1つといえる大林映画を共につくることで、出来上がれば1人ひと
り自分の映画と思って心にとどめることが出来るでしょう」と会員への協
力を呼び掛けた。
 出席者には、尾道ロケでエキストラ出演や美術ボランティアなどが必要
となる日程表が手渡され、早速自分の都合に合わせて協力できる日時など
を確かめていた。
 代表世話人の擁立を会場内で諮ったが、希望者がなく、事務局への一任
となった。会員は23日から活動を開始した。
「21世紀迎えたような心境」
 最終のロケハン 大林監督ら尾道入り
最終的な打ち合わせをする監督
 21日にクランクイン、無事横浜でのロケを終えた映画『あの、夏の日』
を制作するメインスタッフが25日からの尾道ロケを前に23日午前、尾
道入りした。
 広島空港8時10分着の朝一番の飛行機で尾道入りしたのは大林監督を
はじめ大林恭子プロデューサー、坂本典隆カメラマンら10人。すでに尾
道入りしていた美術組スタッフと合流して、ロケバスに乗り込み御調町綾
目の民家や木ノ庄町、竜泉寺ダム上流、吉和町界隈などをめぐり、最終の
ロケハンと最終準備の出来具合を確認していった。
 大林監督は「いよいよ始めるという感じですね。20世紀の終わりじゃ
なくて、何か21世紀をすでに迎えたんじゃないか、というような心境で
す」と40日間に及ぶ撮影に向けての気持ちを語った。
 24日朝には主演の小林桂樹さんら出演者と全てのスタッフが到着、午
前11時から全員で長江一丁目、艮神社を参拝し、ロケ中の安全と映画の
完成を祈願することにしている。


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