山陽日日新聞ロゴ 1998年7月9日(木)
いよいよ大林映画  東京でクランクイン
 尾道ロケ25日からか? 17日亀田市長も出席し制作発表
尾道駅ホームの大林監督 原田町梶山田の大林監督
 93年度の第31回野間児童文学賞受賞作「とんでろ じいちゃん」
(作・山中恒、旺文社刊)を原作にプライド・ワン(芥川保志社長)と
ピー・エス・シー(大林恭子社長)が映画化する大林宣彦監督の新尾道
三部作・3作目にむけたロケーション・ハンティング(撮影下見)がこ
のほど終わり、撮影場所がほぼ決まった。17日には東京で制作発表が
あり、尾道市の市政100周年を記念する映画とあって、これには亀田
市長も出席。『100周年の尾道』を全国に向けてPR出来る最大の場
になりそう。現在の予定では21日に東京でクランクイン、24日まで
にオールスタッフ、出演者が尾道入りし翌日から8月末まで、尾道市内
と御調町などの周辺でロケされる。尾道での大林映画は『あした』以来、
3年半ぶりとなる。
 映画タイトルや出演者などは制作発表時に公表される見込みで、原作
名からはかなりかけ離れたタイトルになり、主役のおじいちゃん役には
ベテラン俳優の名前があがっている。
 ロケハンは4月から断続的にスタート。撮影台本を執筆する大林監督
と大林恭子プロデューサーを中心に、初めは地元尾道スタッフと行われ、
5月末には竹内公一・美術監督、南柱根・助監督、飯田康之・制作担当
が加わり、さらに先月末からは坂本典隆・撮影監督、渡辺健治・SFX
監督、照明、装飾・小道具・大道具などメインスタッフ、地元協力者が
参加して具体的に候補地を決めていった。ロケハンに要した日数はのべ
約100日、監督の歩きと車による移動距離は数千キロにもおよんだ。
 主なロケ地としてあげられたのは、文学記念館として空き家利用が決
まっている東土堂町、福井邸▽御調町綾目の民家▽竜王台団地の民家、
実ノ郷町三成の民家▽JR山陽本線在来線と新幹線の車内▽尾道駅と福
山駅▽土堂海岸▽浦崎の波止場▽原田町梶山田の小川▽岩子島▽竜泉寺
ダムの上流▽御調八幡宮▽尾道水道の渡船▽向島町兼吉▽干汐▽大町海
岸▽摩訶衍寺・天寧寺・信行寺・浄土寺▽千光寺山など。
 恭子プロデューサーは「いい作品にしたい」、監督は「台本を書き換
えながらのロケハンで、ほぼ基本構想がまとまりました」と話し、一時
帰京。芥川プロデューサーは「17日は、尾道を前面に出した制作発表
にしたい」と語り、『芸術。スポーツ新聞ネタ』にとどまらない、『文
化。社会的』なレベルで扱われるような会見をめざすことにしている。


転載責任者メモ:このあとに『尾道大林映画を"てごう"する会』発足の話題がありました。
        「てごう」は手合、力を合わせる、協力するという意味の方言だそうです。
        「助ける」のではなく「一緒にやっていく」というニュアンスの素敵な
        言葉ですね。

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